仙台文学館

ことばの
杜を
あるこう

2024.4.18(木)
窓をあければ何があるのであらう くもりガラスに夕やけが映つてゐる/尾形亀之助 恋愛後記

開館20周年記念特別展「井上ひさしの劇列車Ⅱ」

仙台文学館は開館20周年を迎えました。当館の初代館長をつとめた井上ひさしの特別展第二弾を開催します。

 

 

劇作家・小説家の井上ひさしは、作家や文人たちの生涯を一本の戯曲に仕立てる「評伝劇」を、数多く書き残しました。とことん調べ抜いた史実に、大胆な趣向を加えて再構成した作家の人生。そこに、ことば遊び・パロディ・歌・踊り・どんでん返しなど、さまざまな仕掛けをほどこし、ユーモアをまじえて書いた評伝劇は、多くの観客を楽しませています。
 
 
井上ひさしの評伝劇をテーマに開催する本展では、展示室の空間を「劇列車」に見立てます。Ⅱ期では新たに魯迅、吉野作造などを加え、舞台の大道具のような車内に、評伝劇の直筆原稿やプロット、創作メモ、執筆にあたって読み込んだ書籍など、多くの資料を展示します。井上評伝劇に登場する人びとの生涯と、彼らに対する井上ひさしの深い敬愛を、展示室で感じてください。

会 期:2019年12月14日(土)~2020年4月5日(日)

休館日:月曜日(祝・休日は開館)、祝・休日の翌日(土・祝・休日は開館)、第4木曜日(12月26日は開館)、2019年12月28日(土)~2020年1月4日(土)
会 場:仙台文学館 企画展示室
観覧料:一般800円、高校生460円、小・中学生230円(各種割引あり)

【展示で取りあげる評伝劇の主人公(かっこ内は戯曲のタイトル)】

宮澤賢治(「イーハトーボの劇列車」)
樋口一葉(「頭痛肩こり樋口一葉」)
太宰治(「人間合格」)
林芙美子(「太鼓たたいて笛ふいて」)
小林多喜二(「組曲虐殺」)
魯迅(「シャンハイムーン」)
河竹黙阿彌(「黙阿彌オペラ」)
吉野作造(「兄おとうと」)
チェーホフ(「ロマンス」)

【展示関連イベント(Ⅱ期)】

①アーサー・ビナード講演会「ひさしと暮せば」

出演:アーサー・ビナード(詩人)
日時:12月21日(土)13:30~15:00
会場:仙台文学館 講習室
定員:100名(申込み多数の場合は抽選)
   ※応募は締切りました。
締切:12月10日(火)必着。
   往復はがきに、イベント名・氏名・住所・電話番号を明記の上、仙台文学館へ。
   はがき一枚につき1イベントひとりの申込みになります。
申込み先:〒981-0902 仙台市青葉区北根2-7-1 仙台文学館
※会期中の特別展観覧券の半券が必要です。
 

②渡辺えり講演会「井上ひさしと劇作家協会」

出演:渡辺えり(劇作家・演出家・俳優)
日時:2月2日(日)16:00~17:00
会場:仙台文学館 講習室
定員:100名(申込み多数の場合は抽選)
   ※応募は締切りました。申込み多数のため、抽選となりました。
締切:1月17日(金)必着。
   往復はがきに、イベント名・氏名・住所・電話番号を明記の上、仙台文学館へ。
   はがき一枚につき1イベントひとりの申込みになります。
申込み先:〒981-0902 仙台市青葉区北根2-7-1 仙台文学館
※会期中の特別展観覧券が必要です。
 

③トークイベント「演出家と語る 井上戯曲のこれから」

 演:上村聡史(演出家)・永山智行(演出家・劇団こふく劇場代表)
聞き手:山口宏子(朝日新聞記者)
 時:3月15日(日)13:30~15:00
 場:仙台文学館 講習室
 員:100名(申込み多数の場合は抽選)
 切:2月27日(木)必着。
    往復はがきに、イベント名・氏名・住所・電話番号を明記の上、仙台文学館へ。
    はがき一枚につき1イベントひとりの申込みになります。
申込み先:〒981-0902 仙台市青葉区北根2-7-1 仙台文学館
※会期中の特別展観覧券が必要です。
 

◇学芸員によるピンポイント資料解説

❶日時/2020年1月25日(土)11:00~11:30
❷日時/2020年2月16日(日)11:00~11:30
❸日時/2020年3月1日(日)11:00~11:30
※申込不要、直接会場へ。
※当日の特別展観覧券が必要です。