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ことばの
杜を
あるこう
その生涯にわたって「言葉」についてこだわった井上ひさしは、小説・戯曲・エッセイなどの数多くの著作で「方言」をモチーフに執筆しています。明治維新後間もない時代の文部省の一官吏・南郷清之輔の家を舞台に、全国各地から集まった様々な「お国ことば」を持つ人々が一緒に生活するなかで起きる喜劇と、話し言葉の統一を命じられた清之輔の悲劇を、明治における国家の成立、官軍と賊軍の対立といった歴史的背景を織り交ぜながら描かれる『國語元年』。
しがない金物拾いを生業とする男が、羽前国の紅花問屋の当主に成り変わるために、江戸弁を捨てて羽前のお国ことばを習得して成り上がろうとするドラマを描く『雨』。
そして東北の一寒村・吉里吉里村が、日本国からの独立を企てるという奇想天外のストーリーにおいて、「吉里吉里語」を中央からの独立の象徴として位置付けた『吉里吉里人』…。
「小さな共同体の言葉=方言」を糸口にしながら、普遍的・歴史的・社会的命題や、運命に翻弄される人間の姿を、愉快にわかりやすく、そして哀感をこめて描いた作者の執筆過程、想像力の痕跡を、現在残されている原稿や創作メモ、そして遅筆堂文庫に所蔵されている、方言・言語関係の資料からたどります。
会期:2015年2月7日(土)~2015年4月19日(日)
開館時間:午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
会場:仙台文学館3階企画展展示室
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日、第4木曜日
観覧料:一般 500円、高校生200円、小・中学生100円