仙台文学館

ことばの
杜を
あるこう

2025.12.17(水)
むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをゆかいに ゆかいなことをまじめに/井上ひさし

写真展「しゃしんしごと人・佐々木隆二の世界 人と文(ことば)のものがたり」

 

チラシPDF

1940年に宮城県気仙沼市に生まれた佐々木隆二は、兄の影響で写真に興味を持ち、20代で「写真家グループ 集団仙台」に加入。数々のコンテストで入選を果たし、写真家・秋山庄太郎、林忠彦、白川義員、植田正治らとも交流を深めます。自らを「しゃしんしごと人」と称し、「誰も見ていないものを見えるように、自分にしかわからないものを誰にでもわかるように写真に撮る」ことをモットーに、60年間で932,000枚の写真を撮影してきました。
「ものがたり」を紡ぎ、写真で表現するのが好きだという佐々木は、東北や宮沢賢治を主軸にすえた作品を発表するほか、「仙台コレクション」の写真家として、「復興コンサート」や「せんくら」のボランティアカメラマンとして、人々の「ものがたり」を記録し続けてきました。また1999年の仙台文学館開館の頃より、イベントの撮影や、文学館ニュースの表紙写真を手がけてきました。
本展では、こだわり続けてきた東北や宮沢賢治をテーマにした写真をはじめ、宮城の歌人・俳人とのコラボレーション作品、『河北新報』で連載された「きょうはバス日和」の写真、歴代館長の肖像写真、仙台文学館ニュース、四季折々の敷地の自然の写真など、約300点をご紹介します。「しゃしんしごと人」佐々木隆二の写真世界をどうぞご覧ください。

佐々木隆二(ささき りゅうじ)
1940年、宮城県気仙沼市生まれ。1969年、二科展に入選。以降、二科会会員となり、審査員を務める。宮城県芸術協会写真部の設立に携わり、二科会写真部宮城支部を設立。みやぎ秀作美術展選考委員、宮城県芸術選奨選考委員を務める。2003年に宮城県教育文化功労賞を、2012年に地域文化功労者文部科学大臣表彰を受賞。個展「沢内甚句」、「南小泉村」、「古稀巡礼」、「百姓一年生」、「いのち」、「回転木馬」、「狸沢ものがたり」などを開催。雑誌『旅』に「民話の山里沢内」、『河北新報』に「米のなる日」、「きょうはバス日和」、「水の歳時記」、「俺達のひさしさん」を連載。『路上』に「手長野」、「あやしこりん界」を掲載。共著に『宮城庶民伝』(1984年、日本放送出版会)、『ひたすらに生きて』(1985年、宝文堂)、写真集に『風の又三郎』(2003年、書森舎)、高野ムツオ『あの時 俳句が生まれる瞬間』(2021年、朔出版)がある。

会期)2026年1月24日(土)~3月22日(日)
会場)仙台文学館企画展示室
休館日)月曜日(2月23日は開館)、2月12日(木)、2月24日(火)、2月26日(木)
開館時間)9:00~17:00(展示室への入室は16:30まで)
観覧料)一般580円、高校生230円、小・中学生110円
※各種割引あり※小・中学生の方は「どこでもパスポート」等の持参で無料
主催)仙台文学館
企画協力)佐々木隆二
協力)梶原さい子、熊谷龍子、佐藤通雅、高野ムツオ、仙台文学館友の会

関連イベント ※参加の際は観覧券または観覧券の半券が必要です
①対談「想いを撮る」
日時:2月8日(日)13:30~15:00
出演:小岩勉氏(写真家)・佐々木隆二氏
定員:50名(先着)
申込開始:1月9日(金)10:00から

②朗読とトークのひととき
~友の会会報「風と歩こう」欄に綴られたエッセイから~
〈仙台文学館友の会主催〉
日時:2月23日(月・祝)14:00~15:00
トーク:一文字ひろみ氏・近田裕子氏・佐野のぶ氏・長沼和子氏(「風と歩こう」執筆者)・佐々木隆二氏
朗読・聞き手:渡辺祥子氏(朗読家・フリーアナウンサー/友の会会長)
定員:50名(先着)
申込開始:1月9日(金)10:00から

③朗読と音楽とスライド「風の又三郎」の世界
日時:3月1日(日)13:30~14:30
朗読:菊池佳南氏(青年団/うさぎストライプ)
音楽:山本純氏(チェロ)
トーク:佐々木隆二氏
定員:50名(先着)
申込開始:2月10日(火)10:00から

【申込方法】
電話で仙台文学館まで 022-271-3020
※いただいた個人情報は上記イベントのご連絡以外に使用しません。

お問合せ 仙台文学館 〒981-0902 仙台市青葉区北根2-7-1
TEL 022-271-3020  FAX 022-271-3044