仙台文学館

ことばの
杜を
あるこう

2025.3.28(金)
むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをゆかいに ゆかいなことをまじめに/井上ひさし

仙台文学館ゼミナール 2025

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深い言葉の世界を追究し、知的刺激と発見をめざす「仙台文学館ゼミナール」。日々の暮らしのなかで文学や言葉に関心を持つ方々にむけて、成熟した読書と表現を究めるカリキュラムをお届けします。

◆日本の古典に親しむコース

『万葉集』を味わう  締切:8/6(水)必着  

この講座では『万葉集』のなかで「鳥」を詠んだ作品を取り上げます。鳥は自然の景観として詠まれるだけではなく、懐旧の思い、慈愛の思い、悲傷、憂愁など、万葉の人々のさまざまな心情を託して歌われています。鳥の生態や歌ことばとしての意味、そして歌い手のおかれた境涯。こうした背景を考えながら読んでいきます。

講師  津田 大樹(つだ たいき) 一関工業高等専門学校教授
1967年生まれ。東北大学大学院文学研究科修了。博士(文学)。現在、一関工業高等専門学校総合科学人文社会領域教授。『万葉集』を主とした古代文学を専門としている。歌の表現の成り立ちを古代の歴史や文化を踏まえながら明らかにすることを目指している。

日  程 9/7 9/14 9/21 9/28 10/5 (各日曜日・全5回)
時  間 10:30~12:00
定  員 70
受 講 料 1回500円
テキスト  講義はこちらで用意した資料に沿って進める予定です。お持ちの『万葉集』がある方はご持参下さい。毎回、次の講座で扱う歌をお知らせします。

 

◆近代文学を読み解くコース

『赤い鳥』童話を読む   締切:7/30(水)必着

大正時代に日本の子どもの読み物はそれまでの教訓譚としてのありかたを大きく変え、豊かな文学性を持った童話・童謡へと発展を遂げていきます。それを象徴する雑誌、それが鈴木三重吉が主宰する『赤い鳥』でした。本講座では『赤い鳥』が生み出された背景及び概要を整理した上で、鈴木三重吉、吉田絃二郎、北原白秋といった当時の一流の文壇作家の手による『赤い鳥』童話・童謡を読み解いてみたいと思います。

講師  大木 葉子(おおき ようこ) 東北工業大学准教授
1969年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在東北工業大学准教授。専門は日本近代児童文学。特に大正期から昭和初期にかけての児童文学と一般の文学との関係及び同時代の時代思潮・文化状況との関係についての研究に取り組んでいる。

日  程    8/30 9/6 9/20 (各土曜日・全3回)
時  間  10:30~12:00
定  員    70
受 講 料     1回500円
テキスト   取り上げる作品を適宜印刷し、配布する予定です。

 

◆表現をみがくコース

朗読ワークショップ   締切:4/11(金)必着

声で伝える「朗読」への関心が高まっています。その魅力のひとつは語り手と聞き手の間に共鳴が起こることで、それは何よりの喜びとなるのではないでしょうか。この講座では、共鳴を生み出す大本となる「伝わる朗読」を目指し、基本を大切にした実践を行います。

講師  渡辺 祥子(わたなべ しょうこ) フリーアナウンサー・朗読家
1991年フリーアナウンサーとして独立。アナウンス業と共に、98年より朗読や語りと音楽を融合させた舞台公演を開始。様々な文学作品、詩や童話など幅広いジャンルの朗読、宮城ゆかりの人物や作品にスポットをあてたオリジナル作品の制作にも取り組む。詩画作家・星野富弘氏の作品を朗読したCD『Brilliant Life~いのちの輝き~』(グロリア・アーツ)、エッセイ集『困難を希望に変える力~3.11 10年後のことづて~』(3.11を語りつぐ会)など。現在、情報誌『りらく』編集長も務める。

日  程 4/27 5/25 6/15 6/29 7/13 (各日曜日・全5回)
時  間 午前の部 10:30~12:30 / 午後の部 14:00~16:00
*午前・午後とも同じ内容です。どちらかを明記のうえご応募ください。
定  員 午前・午後とも各30人
受 講 料  1回1,000円

 

イロハから学ぶ はじめての川柳実作講座   締切:8/20(水)必着

世界も日本も政治経済の混乱や温暖化による災害が社会を揺るがしております。この刺激的な時代を「くらしの詩歌」の五七五、川柳に記録しましょう!   今年もはじめて川柳を学ぶ方に向けた講座を開設します。江戸時代に発祥した川柳の歴史、作句用語やコツと句会の約束事など川柳のイロハを学んで作句してみましょう。

講師    雫石 隆子(しずくいし りゅうこ) 「川柳宮城野」主幹
川柳作家。85年より「川柳宮城野」に入会。文芸川柳を中心に、社会・世相・時事を扱った作品のほか、東北の方言による創作にも力を入れる。句集に『樹下のまつり Ⅰ,Ⅱ』、『濱夢助の川柳と独語』(新葉館出版)、『東北弁川柳』(葉文館出版)。「川柳は人生の詩(うた)」であり、「誰もが気軽に自分の本音や思いを表現できる爽快感・心地良さ」がその魅力と語る。川柳を広く次代に継承したいという思いから、本講座の開催に至った。

日  程 9/20 10/25 11/15 12/20 (各土曜日・全4回)
時  間 13:30~15:00
定  員 30人
参 加 費  1回1,000円

 

俳句実作講座   締切:9/3(水)必着

俳句の実作と鑑賞をともに学びます。句会は互選形式です。題に従って事前投句した二句の一覧表から好きな句を二句選び、各自読み上げます。その後講師が全句選評をいたします。誰しも自己表現をしたい欲求を持っています。曖昧な思いを十七音の言葉の器にすることで、気がつかなかった自分に出会うことができるでしょう。

講師  西山 睦(にしやま むつみ) 「駒草」主宰 
俳人。宮城県多賀城市生まれ。1978年「駒草」入門。以後、阿部みどり女・八木沢高原・蓬田紀枝子に指導を受ける。84年「駒草」同人。91年第36回駒草賞受賞。2003年1月より「駒草」主宰。句集に『埋火』(本阿弥書店)、『火珠』(富士見書房)、『春火桶』(角川書店)がある。12年度宮城県芸術選奨受賞。俳人協会常務理事。令和6年度「NHK俳句」選者。河北俳壇選者。

日  程 10/15 11/19 12/17 (各水曜日・全3回)
時  間 13:30~15:00
定  員 
30人
受 講 料  1回1,000円 *別途資料郵送費をいただきます。

申込みについて
◆往復はがきに、住所、氏名(ふりがな)、電話番号(講座日変更などの連絡に必要)、希望する講座名を記入の上、仙台文学館にお送りください。はがき1枚につき、1人、1講座の申込みとします。複数講座に参加ご希望の方は、それぞれにお申込みください。1講座にはがきを複数枚応募の場合は無効とします。
◆締切は必着で、各講座それぞれ違いますので、ご注意ください。
◆カリキュラムは、全回参加して1講座が終了するように組んでありますので、基本的に、各講座とも毎回ご参加ください。
◆申込みが定員を超える場合は抽選となります。なお余裕のある場合は、締切後も受付けますので、お問合せ下さい。
◆返信は、締切後にお送りします(先着順ではありません)
◆中止・延期となる可能性があります。最新情報はホームページ等でご確認ください。

申込み先 仙台文学館 〒981-0902 仙台市青葉区北根2-7-1 TEL 022-271-3020

*いただいた個人情報はゼミナールに関するご連絡以外には使用しません。