仙台文学館

ことばの
杜を
あるこう

2016.9.30(金)
砂の上にわが恋人の名をかけば波のよせきてかげもと

めず/落合直文

井上ひさしの江戸~井上ひさし資料特集展vol.5

井上ひさしの江戸A4_表 井上ひさしが遺した作品のなかには、江戸時代を舞台にして書かれた小説・戯曲が数多くあります。直木賞受賞作『手鎖心中(てぐさりしんじゅう)』をはじめとして、吉良邸討入りという“義挙”に加わらなかった赤穂浪人たちを描いた『不忠臣蔵』。56歳から測量を始め、精密な日本地図を作りあげた伊能忠敬の生活が克明に描かれた『四千万歩の男』。おかしくも悲惨な目に遭いながら、波乱万丈の道中を歩く若旦那と太鼓もちを描いた戯曲『たいこどんどん』。家庭に問題を抱え、“駆け込み寺”へ逃げ込まざるを得なかった女性たちを描いた『東慶寺花だより』……。260年にもおよんだ江戸のさまざまな人物を描き続けた井上ですが、その原点は大学進学のため上京したものの、自信を喪失し、釜石に住む母のもとへ身を寄せていた時期に出会った、江戸時代の戯作(げさく)「黄表紙」にありました。
本展では、江戸を舞台に書かれた作品の原稿、プロット、創作メモなどの肉筆資料や、執筆で参考にした書籍などを紹介し、「現代の戯作者」とも呼ばれた井上ひさしが、コトバ遊びやパロディによる笑いをめざした江戸時代の戯作からどのような影響を受けたのか、そして「江戸」という時代・町にどのような思いを込めて、作品を書いたのかに光を当てます。

[画像クリックでチラシの詳細がご覧になれます]

会 期: 2016年2月6日(土)~4月10日(日)
休館日: 月曜日(休日を除く)、休日の翌日、第4木曜日
観覧料: 一般500円 高校生200円 小・中学生100円(30名以上の団体は各2割引き)
主 催: 仙台文学館
協 力: 井上事務所、こまつ座、遅筆堂文庫

 

■展示関連イベント

①講演会「井上ひさしの描く〈江戸〉~『戯作者銘々伝』を中心に」

日 時:3月12日(土) 13時30分~15時
講 師:田中優子(江戸文化研究者、法政大学総長)
会 場:仙台文学館講習室 *企画展観覧券の半券が必要です
定 員:100人(抽選)
[申込方法]往復はがきに住所・お名前・お電話番号(あればFAXも)・イベント名記入の上、仙台文学館へ(一枚につき一名の申込み)。締切2月26日(金)必着

②講座「『江戸名所図会(えどめいしょずえ)』の世界」

日 時:2月14日(日) 13時30分~15時
講 師:千葉正樹(尚絅学院大学総合人間科学部教授)
会 場:仙台文学館講習室 *企画展観覧券の半券が必要です
定 員:100人
[申込方法]電話・FAXのいずれかで仙台文学館へ(FAXの場合は、イベント名・日時・名前・電話番号を明記してください)。定員になり次第受付終了します。

③展示室劇場(リーディング)

「伊能忠敬先生に叱られて」「伊能栄に聞く」(『四千万歩の男 忠敬の生き方』より)

日 時:2月28日(日)、3月6日(日) いずれも13時30分~14時40分
出 演:ウィリーささき。(日本朗読検定協会認定プロフェッサー)

「恋川春町」(『戯作者銘々伝』より)

日 時:3月19日(土)、3月27日(日) いずれも13時30分~14時30分
出 演:白鳥英一(鳥屋)、瀧原弘子(三角フラスコ)

上記いずれも
会 場:仙台文学館企画展示室 ※入場には企画展観覧券が必要です。
定 員:30人
[申込方法]電話・FAXのいずれかで仙台文学館へ(FAXの場合は、イベント名・日時・名前・電話番号を明記してください)。定員になり次第受付終了します。

④読書会「井上ひさし作品について語ろう!」

日 時:4月2日(土) 13時30分~
会 場:仙台文学館講習室
定 員:20人(抽選)
テキスト:『東慶寺花だより』(文春文庫)
参加費:400円(茶菓代)
[申込方法]往復はがきに住所・お名前・お電話番号(あればFAXも)・イベント名記入の上、仙台文学館へ(一枚につき一名の申込み)。締切3月23日(水)必着

⑤学芸員による展示解説

日 時:2月11日(木・祝)、2月27日(土)、3月26日(土) いずれも13時30分~
申込み不要。直接会場へ。 ※企画展観覧券が必要です。