仙台文学館

ことばの
杜を
あるこう

2023.9.26(火)
砂の上にわが恋人の名をかけば波のよせきてかげもと

めず/落合直文

仙台文学館ゼミナール 2023


チラシPDF(表紙) 
チラシPDF(日本の古典に親しむコース/古典芸能を楽しむコース)
チラシPDF(表現をみがくコース)
チラシPDF(近代文学を読み解くコース)

深い言葉の世界を追究し、知的刺激と発見をめざす「仙台文学館ゼミナール」。日々の暮らしのなかで文学や言葉に関心を持つ方々にむけて、成熟した読書と表現を究めるカリキュラムをお届けします。

◆日本の古典に親しむコース

『源氏物語』を読む   締切:5/16(火)必着 *申込終了
紫式部の『源氏物語』は今日、世界文学となって多くの読者に親しまれています。時空を超えて現代の私たちに深い共感と感銘をもたらす『源氏物語』の魅力とは何でしょうか。本講座では、朱雀院鍾愛の娘・女三の宮を迎えとる光源氏の物語を、「若菜上」巻から読み進めていきます。源氏物語を読むためのガイドとなるよう、初心者の方でも楽しめる講座を目指します。

講師   横溝 博(よこみぞ ひろし) 東北大学大学院文学研究科教授
1971年生まれ。専門は中古・中世の王朝物語及び日記文学。平安時代に作られた様々な文化的コンテンツが、後の時代に受容され再生産されていく動態に着目し、王朝文化の内包する豊饒な感性の世界の可能性を、現在にも共有し押しひろげようと、日々古典文学作品の研究に努めている。単著に『王朝物語論考-物語文学の端境期』(勉誠出版,2023)他がある。

日  程 6/10 6/17 7/1 7/8 (各土曜日・全4回)
時  間 10:30~12:00
定  員 60人
受 講 料  1回500円
テキスト 講義はこちらで用意したプリントに沿って進めますが、お手持ちの『源氏物語』がある方はご持参下さい。

 

『万葉集』を味わう締切:7/26(水)必着  *申込終了
この講座では万葉歌人、志貴皇子(しきのみこ)に関わる歌を取り上げます。天智天皇の皇子として壬申の乱後、天武皇統の時代を生き抜いた志貴皇子は、春到来のよろこびを歌い上げた巻8の巻頭歌「いはばしる~」の名歌をはじめ、透徹な眼差しで自然を見つめ時代の推移を見つめた作品を万葉集に伝えています。

講師  津田 大樹(つだ たいき) 一関工業高等専門学校総合科学人文社会領域教授
1967年生まれ。東北大学大学院文学研究科修了。博士(文学)。現在、一関工業高等専門学校人文社会系教授。『万葉集』を主とした古代文学を専門としている。歌の表現の成り立ちを古代の歴史や文化を踏まえながら明らかにすることを目指している。

日  程 9/3 9/10 9/17 9/24 10/1 (各日曜日・全5回)
時  間 10:30~12:00
定  員 60人
受 講 料 1回500円
テキスト  講義はこちらで用意した資料に沿って進める予定です。お持ちの『万葉集』がある方はご持参下さい。毎回、次の講座で扱う歌をお知らせします。

 

 

古典芸能を楽しむコース

落語を味わう 特別編    締切:12/20(水)必着
落語は、噺家が身振りや手振り、扇子などの小道具を用いて、一人で何役も演じる伝統芸能です。シンプルですが、噺家の話術と聞き手の想像力で、はなしの世界は無限に広がります。これまで2年に亘り開催してきた本講座を、今年度は特別編として、新春に開催します。一年の始まり。演芸会、落語会の動きと、寒中ならではの噺を紹介します。そこから、古典落語の中に見る、昔の冬の暮らしに思いを馳せます。東北の民話にも寄り道しながら、春を待ちわびる思いを共にしましょう。

講師   六華亭 遊花
(ろっかてい ゆうか) 落語家
落語家。96年より東北弁による話芸団体「東方落語」に参加。05年、真打に昇進し「川野目亭南天」と名乗る。10年、落語芸術協会に認められ、魅知国仙台寄席にレギュラー出演。同年、岩手県花巻市イーハトーブ賞奨励賞受賞。12年に三遊亭遊三一門となり「六華亭遊花」と改名。18年に文化庁芸術祭大衆演芸部門で優秀賞を受賞。魅知国定席「花座」、東方落語などで、古典落語を東北弁でアレンジしたり、東北の民話を落語にするなど、独自の落語で笑いを届けている。

日  程 1/26(金)
時  間 10:30~12:30
定  員 60人
参 加 費  1,000円

 

 

◆表現をみがくコース

朗読ワークショップ   締切:4/12(水)必着 *申込終了
声で伝える喜びを味わえる「朗読」の世界。その世界に魅了される人が年々増えています。文学作品の朗読やナレーションで活躍中の講師のもと、日本語が持つ、特有の音の美しさを味わいながら、実践で練習します。

講師  渡辺 祥子(わたなべ しょうこ) フリーアナウンサー・朗読家
1991年フリーアナウンサーとして独立。アナウンス業と共に、98年より朗読や語りと音楽を融合させた舞台公演を開始。様々な文学作品、詩や童話など幅広いジャンルの朗読、宮城ゆかりの人物や作品にスポットをあてたオリジナル作品の制作にも取り組む。詩画作家・星野富弘氏の作品を朗読したCD『Brilliant Life~いのちの輝き~』(グロリア・アーツ)、エッセイ集『困難を希望に変える力~3.11 10年後のことづて~』(3.11を語りつぐ会)など。現在、情報誌『りらく』編集長も務める。

日  程 Aコース 4/30 5/14 6/4 6/25  Bコース 5/7 5/28 6/18 7/2
(A・Bコースとも同じ内容・各日曜日・全4回)
時  間 10:30~12:30
定  員 A・Bコースとも各20人
受 講 料  1回1,000円

 

通信俳句実作講座 *最終回は対面で行います  締切:4/19(水)必着 *申込終了
郵便を使ってお家にいながら俳句の実作を学びます。句会は互選形式です。参加者は題に従って作った五句を事前に文学館に送ります。折り返し郵送される参加者の作品一覧から、各自好きな五句を選んで文学館に送ります。その後講師の選評と互選結果をお届けします。
誰しも自己表現をしたい欲求を持っています。曖昧な思いを十七音の言葉の器にすることで、気がつかなかった自分に出会うことができるでしょう。

講師  西山 睦
(にしやま むつみ) 「駒草」主宰 
俳人。宮城県多賀城市生まれ。1978年「駒草」入門。以後、阿部みどり女・八木沢高原・蓬田紀枝子に指導を受ける。84年「駒草」同人。91年第36回駒草賞受賞。2003年1月より「駒草」主宰。句集に『埋火』(本阿弥書店)、『火珠』(富士見書房)、『春火桶』(角川書店)がある。12年度宮城県芸術選奨受賞。俳人協会理事。日本文藝家協会会員。河北俳壇選者。

日  程 5月、7月、9月(通信講座) 9/27(水)13:30~15:30(対面講座) 全3回
※スケジュールの詳細は、参加者にお知らせします。
定  員 30人
受 講 料  3,000円(全回分一括)
お支払方法は、参加者にお知らせします。いったんお支払いいただいた受講料は払い戻しいたしません。別途資料郵送費をいただきます。

 

イロハから学ぶ はじめての川柳実作講座    締切:8/15(火)必着
コロナ禍が続く中、私たちの日常生活は変化を求められています。そんな日常を五・七・五の17音字で表現してみませんか。今年は、はじめて川柳を学ぶ方に向けた講座を開設します。川柳の用語や、作り方のコツ、句会の約束事など、川柳のイロハを学んで、実際に作句してみましょう。

講師    雫石 隆子(しずくいし りゅうこ) 「川柳宮城野」主幹
川柳作家。85年より「川柳宮城野」に入会。文芸川柳を中心に、社会・世相・時事を扱った作品のほか、東北の方言による創作にも力を入れる。句集に『樹下のまつり』(新葉館出版)。「川柳は人生の詩(うた)」であり、「誰もが気軽に本音や思いを表現できる爽快感・心地良さ」がその魅力と語る。川柳を広く時代に継承したいという思いから、本講座の開催に至った。

日  程 9/16 10/28 11/18 12/16 (各土曜日・全4回)
時  間 13:30~15:00
定  員 30人
参 加 費  1回1,000円

 

 

◆近代文学を読み解くコース

新美南吉の童話を読む 晩年の作品を中心に   締切:7/26(水)必着
「ごん狐」の作家として知られる新美南吉は、短い生涯の間に「ごん狐」以外にも実に多彩な童話作品を残しました。多様なありかたを見せる南吉童話は、子どものみならず大人にも様々なことを考えさせるとともに童話のもつ可能性を教えてくれます。本講座では晩年の作品を中心に取り上げ、その多彩な作品世界を読み味わいたいと思います。

講師  大木 葉子(おおき ようこ) 東北工業大学准教授
1969年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在東北工業大学准教授。専門は日本近代児童文学。特に大正期から昭和初期にかけての児童文学と一般の文学との関係及び同時代の時代思潮・文化状況との関係についての研究に取り組んでいる。

日  程    9/2 9/9 9/16 (各土曜日・全3回)
時  間 10:30~12:00
定  員    60人
受 講 料    1回500円
テキスト   取り上げる作品を適宜印刷し、配布する予定です。

 

日本の近代詩を読む     締切:10/31(火)必着
日本の近代詩は、西洋の詩の影響のもと明治10年代に始発を告げます。以後、現在に至るまで極めて多様な詩が生み出されてきました。本講座では、そうした日本近代詩の歴史的展開を踏まえながら、島崎藤村、北原白秋、高村光太郎、萩原朔太郎、宮澤賢治、中原中也らの作品を丁寧に読むなかで、詩の備える魅力について考えてゆきたいと思います。

講師  佐藤 伸宏(さとう のぶひろ) 東北大学名誉教授
1954年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、東北大学名誉教授。専門は、近代詩を中心とした日本近代文学に関する比較文学的研究。日本文学の外国語翻訳についても考察を続けている。著書として『日本近代象徴詩の研究』、『詩の在りか――口語自由詩をめぐる問い』等。

日  程 12/1 12/15 1/12 1/26 2/9 (各金曜日・全5回)
時  間 13:30~15:00
定  員 60人
受 講 料  1回500円
テキスト 講義はこちらで用意したプリントに沿って進める予定です。

申込みについて
◆往復はがきに、住所、氏名、電話・ファックス番号(講座日変更などの連絡に必要)、希望する講座名を記入の上、仙台文学館にお送りください。はがき1枚につき、1人、1講座の申込みとします。複数講座に参加ご希望の方は、それぞれにお申込みください。1講座にはがきを複数枚応募の場合は無効とします。
◆締切は必着で、各講座それぞれ違いますので、ご注意ください。
◆カリキュラムは、全回参加して1講座が終了するように組んでありますので、基本的に、各講座とも毎回ご参加ください。
◆申込みが定員を超える場合は抽選となります。なお余裕のある場合は、締切後も受付けますので、お問合せ下さい。
◆返信は、締切後にお送りします(先着順ではありません)
◆新型コロナウィルス感染症の影響で、中止・延期となる可能性があります。最新情報はホームページ等でご確認ください。

申込先 仙台文学館 〒981-0902 仙台市青葉区北根2-7-1 TEL 022-271-3020
*いただいた個人情報はゼミナールに関するご連絡以外には使用しません。