仙台文学館

ことばの
杜を
あるこう

2021.6.23(水)
むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをゆかいに ゆかいなことをまじめに/井上ひさし

仙台文学館ゼミナール 2021

深い言葉の世界を追究し、知的刺激と発見をめざす「仙台文学館ゼミナール」。日々の暮らしのなかで文学や言葉に関心を持つ方々にむけて、成熟した読書と表現を究めるカリキュラムをお届けします。

◆日本の古典に親しむコース

『万葉集』を味わう
この講座では『万葉集』に遺された皇女たちに関わる歌を取り上げます。羈旅歌(きりょか)・相聞歌・挽歌など、さまざまな機会に詠まれた歌の言葉を通して、古代の歴史を生き抜いた皇女たちの姿が浮かび上がります。背景となる人物関係や歌の場などの事情を確かめながら読み進めていきたいと思います。

講師 津田 大樹(つだ たいき)一関工業高等専門学校総合科学人文社会領域教授 
1967年生まれ。東北大学大学院文学研究科修了。博士(文学)。現在、一関工業高等専門学校人文社会系教授。『万葉集』を主とした古代文学を専門としている。歌の表現の成り立ちを古代の歴史や文化を踏まえながら明らかにすることを目指している。

日 程:8/29 9/5 9/19 10/3 10/10(各日曜日・全5回)
時 間:10:30~12:00
締 切:7/27(火)必着
定 員:50人
受 講 料:1回500円
テキスト: 講義はこちらで用意した資料に沿って進める予定です。お持ちの『万葉集』がある方はご持参下さい。毎回、次の講座で扱う歌をお知らせします。

 

『源氏物語』を読む
紫式部の『源氏物語』は今日、世界文学となって多くの読者に親しまれています。時空を超えて現代の私たちに深い共感と感銘をもたらす『源氏物語』の魅力とは何でしょうか。本講座では、夕顔の遺児・玉鬘の女君と光源氏の物語を主軸とする「玉鬘十帖」(玉鬘巻~真木柱巻)を対象にして、中年に差し掛かった光源氏の恋物語の顛末を読み味わっていきます。

講師   横溝 博(よこみぞ ひろし)東北大学大学院文学研究科教授
1971年生まれ。専門は中古・中世の王朝物語及び日記文学。平安時代に作られた様々な文化的コンテンツが、後の時代に受容され再生産されていく動態に着目し、王朝文化の内包する豊饒な感性の世界の可能性を、現在にも共有し押しひろげようと、日々古典文学作品の研究に努めている。近年では『新古今和歌集』の時代に作られた「中世王朝物語」と呼ばれる作品群に深い関心を寄せ、論考を発表している。

日 程:10/21 11/11 12/2 12/9 12/23(各木曜日・全5回)
時 間:10:30~12:00
締 切:9/15(水)必着
定 員
:50人
受 講 料:1回500円
テキスト:講義はこちらで用意したプリントに沿って進めますが、お手持ちの『源氏物語』がある方はご持参下さい

 

◆古典芸能を楽しむコース

落語を味わう
落語は、噺家が身振りや手振り、扇子などの小道具を用いて、一人で何役も演じる伝統芸能です。シンプルですが、噺家の話術と聞き手の想像力で、はなしの世界は無限に広がります。本講座では、落語初心者の方に向けて、落語の歴史から歴代の噺家や代表的な演目について、また寄席でのお作法など、落語の楽しみ方のコツを伝授します。

講師  六華亭 遊花(ろっかてい ゆうか)落語家
落語家。96年より東北弁による話芸団体「東方落語」に参加。05年、真打に昇進し「川野目亭南天」と名乗る。10年、落語芸術協会に認められ、魅知国仙台寄席にレギュラー出演。同年、岩手県花巻市イーハトーブ賞奨励賞受賞。12年に三遊亭遊三一門となり「六華亭遊花」と改名。18年に文化庁芸術祭大衆演芸部門で優秀賞を受賞。魅知国定席「花座」、東方落語などで、古典落語を東北弁でアレンジしたり、東北の民話を落語にするなど、独自の落語で笑いを届けている。

日 程:6/3 6/10 6/17(各木曜日・全3回)
時 間:10:30~12:00
締 切:5/11(火)必着
定 員:50人
参 加 費:1回500円

 

◆表現をみがくコース

朗読ワークショップ
Aコース「初めての朗読」
対象:これまでに当館の朗読ワークショップを受講したことのない方
「大好きな作品を声に出して読んでみたい」と関心を持つ初心者や、「はじめてみたけれど思うように伝えられない」と悩んでいる方向けに、呼吸法から表現までの基本を学ぶ講座です。
Bコース「朗読を究(きわ)める」
対象:これまでに当館の朗読ワークショップを受講したことのある方
作品世界を聞き手と共有するために必要な技術を学びます。講師が皆さんと目指すのは、「文字の音声化ではなく、‘意味の音声化’」。そして、「自分臭くではなく、‘自分らしく’読む」朗読です。

講師 渡辺 祥子(わたなべ しょうこ)フリーアナウンサー・朗読家 
フリーアナウンサー・朗読家。1991年フリーアナウンサーとして独立。アナウンス業と共に、98年より朗読や語りと音楽を融合させた舞台公演を開始。様々な文学作品、詩や童話など幅広いジャンルの朗読、宮城ゆかりの人物や作品にスポットをあてたオリジナル作品の制作にも取り組む。詩画作家・星野富弘氏の作品を朗読したCD「『Brilliant Life~いのちの輝き~』(グロリア・アーツ)、エッセイ集『困難を希望に変える力~3.11 10年後のことづて~』(3.11を語りつぐ会)など。

日 程Aコース 4/25 5/9 5/23 6/6
       Bコース 5/2 5/16 5/30 6/20 (A・Bコースとも各日曜日・全4回)
時 間:10:30~12:30
締 切:4/13(火)必着
定 員:A・Bコースとも各20人
受 講 料:1回1,000円 *初回のみ別途フェイスシールド代(330円)がかかります。

 

通信俳句実作講座
郵便を使ってお家にいながら俳句の実作を学びます。句会は互選形式です。参加者は題に従って作った五句を事前に文学館に送ります。折り返し郵送される参加者の作品一覧から、各自好きな五句を選んで文学館に送ります。その後講師の選評と互選結果をお届けします。誰しも自己表現をしたい欲求を持っています。曖昧な思いを十七文字の言葉の器にすることで、気がつかなかった自分に出会うことができるでしょう。

講師 西山 睦(にしやま むつみ)「駒草」主宰 
俳人。宮城県多賀城市生まれ。1978年「駒草」入門。以後、阿部みどり女・八木沢高原・蓬田紀枝子に指導を受ける。84年「駒草」同人。91年第36回駒草賞受賞。2003年1月より「駒草」主宰。句集に『埋火』(本阿弥書店)、『火珠』(富士見書房)、『春火桶』(角川書店)がある。12年度宮城県芸術選奨受賞。俳人協会理事。日本文藝家協会会員。河北俳壇選者。

作品提出締切日:6/4 8/6 10/8(各金曜日・全3回)
締 切:5/11(火)必着 ※スケジュールの詳細は、参加者にお知らせします。
定 員:30人
受 講 料:3,000円(全3回分)
※お支払方法は、参加者にお知らせします。いったんお支払いいただいた受講料は払い戻しいたしません。

 

川柳実作講座
昨年来のコロナ禍でステイホーム、お家時間がふえています。これまでにないゆとりの時間を五七五で遊ぶ人々が多く、新聞ラジオの投稿者数にも表れています。見よう見まねで作句するも良しですが、作句の基本や川柳の用語を学び、人生の楽しみを深化させましょう。

講師 雫石 隆子(しずくいし りゅうこ)「川柳宮城野」主幹
川柳作家。85年より「川柳宮城野」に入会。文芸川柳を中心に、社会・世相・時事を扱った作品のほか、東北の方言による創作にも力を入れる。句集に『樹下のまつり』(新葉館出版)。「川柳は人生の詩(うた)」であり、「誰もが気軽に自分の本音や思いを表現できる爽快感・心地良さ」がその魅力と語る。川柳を広く時代に継承したいという思いから、本講座の開催に至った。
日 程:9/18 10/16 11/20 12/18(各土曜日・全4回)
時 間:13:30~15:00
締 切:8/11(水)必着
定 員:30人
参 加 費:1回1,000円

 

◆近代文学を読み解くコース

太宰治「津軽」を読む
況の悪化が誰の目にも明らかだった昭和19年に刊行された太宰治『津軽』を取り上げます。東京からきた旅人、貧乏文士、津軽人など自在に立場をかえながら語られる数々の出会いと津軽の今昔。そこにうかび上がる希望と仕掛けられた笑いを皆さんと味わい、楽しみたいと思います。

講師   高橋 秀太郎(たかはし しゅうたろう)東北工業大学准教授
1974年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、東北工業大学共通教育センター准教授。専門は太宰治を中心とする日本近代文学。特に太宰治と戦争というテーマについて研究している。最近は、戦後すぐに宮城県で発行されていた文芸雑誌についての調査もすすめている。

日 程:10/24 11/7 11/14 11/28 (各日曜日・全4回)
時 間:10:30~12:00
締    切:9/28(火)必着
定 員:50人
受 講 料:1回500円
テキスト:『津軽』(新潮文庫)*お持ちの『津軽』をご持参ください。

 

 ◆現代文学を探究するコース

井上ひさしの小説を読む
井上ひさしが生前に執筆した膨大な作品の中には、没後に刊行された作品が少なくありません。今回は「没後刊行の未完結の作品群を読む」という趣旨で、1980年代後半から90年代なかばに連載され、没後に刊行された作品を取り上げます。ユートピア追究の作品として、読み解いてみたいと思います。

講師  成田 龍一(なりた りゅういち)歴史学者
1951年、大阪市に生まれる。早稲田大学、同大学院で近現代日本史を学ぶ。人びとの生活意識や心のありように根ざした歴史を探究し、文学作品にも言及する。日本女子大学で30年余、教鞭をとった。主な著作に、『戦後思想家としての司馬遼太郎』、『加藤周一を記憶する』、『近現代日本史との対話』(上下)など。井上ひさしにかかわっては、小森陽一・成田編『「井上ひさし」を読む』がある。

日 程:9/25 10/23 11/27 (各土曜日・全3回)
時 間:13:30~15:00
締 切:7/27(火)必着
定 員:50人
受 講 料:1回500円
テキスト:『東慶寺花だより』(文春文庫/『井上ひさし短編中編小説集成』第12巻所収)、『一分ノ一』上・中・下(講談社文庫)、『黄金の騎士団』上・下(講談社文庫)を取り上げる予定です。

 

申込みについて
◆往復はがきに、住所、氏名、電話・ファックス番号(講座日変更などの連絡に必要)、希望する講座名を記入の上、仙台文学館にお送りください。はがき1枚につき、1人、1講座の申込みとします。複数講座に参加ご希望の方は、それぞれにお申込みください。
◆締切は必着で、各講座それぞれ違いますので、ご注意ください。
◆カリキュラムは、全回参加して1講座が終了するように組んでありますので、基本的に、各講座とも毎回ご参加ください。
◆申込みが定員を超える場合は抽選となります。なお余裕のある場合は、締切後も受付けますので、お問合せ下さい。
◆返信は、締切後にお送りします(先着順ではありません)
◆新型コロナウィルス感染症の影響で、中止・延期となる可能性があります。最新情報はホームページ等でご確認ください。
*いただいた個人情報はゼミナールに関するご連絡以外には使用しません。

申込み先 仙台文学館 〒981-0902 仙台市青葉区北根2-7-1 TEL 022-271-3020